速報 建設アスベスト京都訴訟、企業の責任はじめて認める!

2016年1月29日、厚生省前での支援集会に大きな歓声が湧いた。企業の責任を初めて認めた判決が出た。午後4時から参議院会館内で、判決の詳しい内容が報告された。今日は歴史に残る日となった。

先日の1月22日、大阪訴訟の判決が出た。東京、福岡の判決に続き、国の責任は認めたものの企業の責任は認めず、労働者でないということで一人親方や事業主は排除された判決だった。1月27日には、衆議院議員会館内で、与野党の41人の国会議員の参加のもと、現在組合で進めている200万人署名の請願をおこない、今日の判決に注目が集まっていた。

京都地方裁判所第4民事部(比嘉裁判長)は、29日14時30分、建設アスベスト被害に対し、国と建材メーカーの責任を認める判決を言い渡した。国の責任についてもこれまでの判決より一歩踏み込み、これまで認定された時期よりもっと早く規制すべきだったとし、防塵マスクだけでなく電動工具にも集塵機付きの使用の義務化、建材の危険の警告表示のみでなく、作業場にも警告を義務つけるべきだったとし、これまで以上に国の責任を断罪した。更には、屋内作業については責任を認める判決は出ていたが、飛散するので因果関係を認めていなかった屋外作業についても、国の責任を認めた。この考え方は、作業場周辺の環境被害者の救済にもつながる考え方で、画期的といえる。

今回初めて認めた建材メーカーの責任については、㈱エーアンドエーマテリアル、ニチアス㈱、㈱ノザワなど9社に対し、被害者23名との関係で「共同不法行為責任」を肯定し、企業の損害賠償責任を認めた。その認定についても画期的で、危険な全ての建材で当時のシュア10%以上の企業については、責任があるとした。これまで、どの会社のどの建材をいつどこでどのぐらい使用して被害にあったかを被害者側が証明をしろという流れがあったが、「そんなことはもともと不可能、使っていたから被害にあった」という考え方を適用して、企業の責任を認めた。まさに、私たちの訴えにそった判決だった。

ただ、残念ながら、一人親方や事業主については今回もみとめさせることができなかった。しかし、企業の責任は労働者や一人親方の違いは関係なく被害を認めたことになるため、新たな展開が期待できる。国も企業も控訴する可能性は高いが、長引く裁判の決着では、被害者が次々と死亡していく中で、許しがたい。今こそ、政治的決着を求め、被害者とこれからも次々と出てくる被害者への抜本的な救済措置を求める運動を強める必要があり、今日の判決は、その好機を作りだした。

2月2日は、ニチアス包囲1000人集会が予定され、他の建材企業にも交渉をおこなう。これまで逃げてきた企業に今日の判決を突き付けよう。

※ 判決の詳細とその評価については、後日正式に発表します。

 

厚生労働省前の支援集会。雨が降る寒い中、今日もユニオンから支部代表の9人参加

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判決の一報が入った瞬間、歓喜にわく!

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参議院会館内で報告集会。「こういう判決が欲しかったのだ」と訴訟団。多くの議員からは「今こそ政治決着を」の挨拶。

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